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新着情報 2024 年 11 月 11 日

Appleの「探す」で、ユーザーは紛失した持ち物の位置情報を他社と共有できます

iOS 18.2のベータ版で、ユーザーはAirTagまたは「探す」ネットワーク対応アクセサリの位置情報を示す安全なリンクを他社と共有でき、まもなく航空会社とも共有できるようになります
iPhone 16 Proの「探す」に表示された「Share Item Location」の画面。
Share Item Locationは、AirTagまたは「探す」ネットワーク対応アクセサリの位置情報を航空会社などの他社と簡単かつ安全に共有することによって、ユーザーが置き忘れた持ち物を見つけだして取り戻せるようお手伝いするiOSの新機能です。
Appleは、AirTagまたは「探す」ネットワーク対応アクセサリの位置情報を航空会社などの他社と簡単かつ安全に共有することによって、ユーザーが置き忘れた持ち物を見つけだして取り戻せるようお手伝いするiOSの新機能、Share Item Locationを導入しました。Share Item Locationは、iPhone Xs以降向けに無料のソフトウェアアップデートとしてまもなくすべてのユーザーが利用できるようになる、iOS 18.2のパブリックベータ版の一部として、世界中のほとんどの地域で利用できます。「探す」はプライバシーとセキュリティを念頭に置いて作られています。共有される位置情報は、ユーザーの手元に持ち物が戻るとすぐに無効になり、所有者はいつでも停止でき、7日後に自動的に期限切れになります。
「『探す』は、世界中のユーザーにとって、自分の持ち物を追跡して見つけるのに欠かせないツールです。『探す』ネットワークとAirTagは、旅行中のユーザーにとってパワフルな組み合わせであることが実証されており、バッグが置き忘れられたり不適切に扱われたりした場合に非常に有益な位置情報を提供します。Share Item Locationにより、ユーザーのプライバシーを保護しながら、この情報を航空会社などの他社と直接、簡単に共有するための新しい方法を提供できることを嬉しく思います」と、Appleのサービス担当シニアバイスプレジデント、エディ・キューは述べています。
ユーザーは、自分のiPhone、iPad、またはMacの「探す」アプリでShare Item Locationリンクを生成できます。リンクの受信者は、持ち物の位置情報をインタラクティブなマップ上に示すウェブサイトを表示できます。このウェブサイトは、新しい位置情報が利用可能になると自動的に更新され、最終更新日時のタイムスタンプが表示されます。
AirTagの位置情報を示すマップが表示されているMacと、より詳しい情報が表示されているiPhone 16 Pro。
ユーザーが自分のiPhone、iPad、またはMacの「探す」アプリでShare Item Locationリンクを生成したあと、受信者は、持ち物の位置情報をインタラクティブなマップ上に示すウェブサイトを表示できます。
今後数か月の間に、エアリンガス、エア・カナダ、ニュージーランド航空、オーストリア航空、ブリティッシュ・エアウェイズ、ブリュッセル航空、デルタ航空、ユーロウィングス、イベリア航空、KLMオランダ航空、ルフトハンザ、カンタス航空、シンガポール航空、スイスインターナショナルエアラインズ、ターキッシュエアラインズ、ユナイテッド航空、ヴァージンアトランティック航空、ブエリング航空など、世界中で何百万人もの利用者にサービスを提供している15以上の航空会社が、不適切に扱われたり遅延したりしたバッグの場所を特定するための顧客サービスプロセスの一環として、「探す」の持ち物の位置情報の受け入れを開始します。今後、さらに多くの航空会社が加わります。
Appleは、多くの航空会社がすでに使用している何十万というApple製デバイスを活用して、プライバシーを保護しながら安全にShare Item Locationを受け入れるシステムを整備するため、パートナーの航空会社各社と直接協力してきました。各リンクにアクセスできるのは少人数に限られ、受信者は、リンクを表示するためにApple Accountまたはパートナーのメールアドレスで認証する必要があります。
「私たちは、手荷物回収プロセスにShare Item Locationを組み込むためにAppleと密接に協力しており、まもなくお客様にこの機能をご利用いただけることを嬉しく思います。すでに多くのお客様が預け入れ荷物にAirTagを入れて旅行されており、この機能によってまもなく、お客様はより簡単に、私たちとこの位置情報を安全かつセキュアに共有できるようになります。また、カスタマーサービス担当者はより効率的に仕事ができ、お客様にさらなる安心を提供できるようになります。2025年初旬にシステム全体でのサービス導入を目指し、最初は一部の空港で『探す』の持ち物の位置情報を受け入れる予定です」と、ユナイテッド航空のチーフカスタマーオフィサーであるデヴィッド・キンゼルマン氏は述べています。
「預け入れ荷物の99パーセント以上が予定通り目的地に到着します。しかし、万が一到着しなかった場合、お客様に大きなストレスを与えてしまうため、年内からShare Item Locationに対応することを嬉しく思います。この機能は、私たちのチームがそのような持ち物を所有者の元に戻すために、さらなる手がかりを提供してくれます。Appleがデルタ航空と協力して開発したこの最先端のソリューションによって、私たちは、より効率的かつ効果的に持ち物の場所を特定できるようになります」と、デルタ航空の空港カスタマーサービス、手荷物業務、地上支援機材、グローバルクリーン担当シニアバイスプレジデントであるエリック・スネル氏は述べています。
「『探す』の持ち物の位置情報を受け入れることによって、私たちは、手荷物にAirTagを入れて旅行するお客様にさらなる安心を提供できるようになります。私たちは、預けられた荷物をできるだけ速く目的地に到着させるために、常に革新的なソリューションのテストとシステムの強化を行っており、年内から、紛失手荷物プロセスにこのソリューションを組み込むことを楽しみにしています」と、ブリティッシュ・エアウェイズ、イベリア航空、ブエリング航空、エアリンガス、レベルの親会社であるIAGのイノベーション責任者であるアンナリーザ・ギガンテ氏は述べています。
さらに、航空輸送テクノロジーのリーダーであるSITAが、500以上の航空会社と世界中の2,800以上の空港の地上職員が使用している手荷物追跡システムであるWorldTracerに、Share Item Locationのサポートを組み込みます。
「エンドツーエンドの手荷物管理ソリューションの業界大手プロバイダとして、2040年までに世界の旅客輸送が2倍になるとされている中、世界の空港と航空会社は重要な課題に直面します。このAppleとの連携により、業界をリードする私たちのWorldTracerソリューションを使用する航空会社は、より効率的な手荷物管理のためにShare Item Locationを導入しやすくなり、乗客にとって非常に大きなメリットになります。私たちは、この機能が業界全体に採用され、既存の追跡ツールを補完することを楽しみにしています」と、SITAの手荷物担当責任者であるニコル・ホッグ氏は述べています。
Share Item Locationの基盤となる「探す」ネットワークは、10億台以上のApple製デバイスのクラウドソースネットワークであり、Bluetoothワイヤレステクノロジーを使用して、近くにある紛失したデバイスや持ち物を検出し、おおよその位置情報を持ち主に報告します。プロセス全体がエンドツーエンドで暗号化され、匿名なので、Appleや「探す」ネットワーク対応アクセサリの製造元を含め、ほかの誰もデバイスの位置や情報を表示できません。
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