プレスリリース
2024 年 12 月 11 日
Apple Intelligenceに、Image Playground、ジェン文字、作文ツールの機能強化、ChatGPTへのシームレスな対応、ビジュアルインテリジェンスが導入されます
本日より、Apple Intelligenceの対応言語の拡張も開始され、オーストラリア、カナダ、アイルランド、ニュージーランド、南アフリカ、英国で英語のローカライズに対応します。
カリフォルニア州クパティーノ Appleは本日、iOS 18.2、iPadOS 18.2、macOS Sequoia 15.2のリリースを発表しました。これにより、すでに導入されている初期機能に加えて、iPhone、iPad、Macのユーザー体験を高めるApple Intelligenceのまったく新しい機能が導入されます。Apple Intelligenceは、AIにおけるプライバシーを大きく前進させながら、有用で関連性のあるインテリジェンスを提供する、使いやすいパーソナルインテリジェンスシステムです。ユーザーは、Image Playgroundで自分らしさを視覚的に表現するクリエイティブな新しい方法を探ったり、ジェン文字でどのような状況でもぴったりの絵文字を作ったり、作文ツールの新しい機能強化によって文章をより一層ダイナミックにしたりすることができます。iPhone 16またはiPhone 16 Proのユーザーは、Apple Intelligenceを基盤とするカメラコントロールのビジュアルインテリジェンスを活用して、周囲の状況について即座に学ぶことができます。また、作文ツールとSiriにChatGPTが統合されたため、ユーザーはアプリを切り替えなくてもChatGPTの専門知識を活用でき、作業をこれまで以上にすばやく、簡単にこなせます。
本日、Apple Intelligenceは対応言語の拡張も開始し、オーストラリア、カナダ、アイルランド、ニュージーランド、南アフリカ、英国で英語のローカライズに対応するため、世界中のさらに多くのユーザーに、iPhone、iPad、Macのパワフルで新しい使用方法を提供します。日本語、中国語、英語(インド)、英語(シンガポール)、フランス語、ドイツ語、イタリア語、韓国語、ポルトガル語、スペイン語、ベトナム語などの追加言語にも今後1年にわたり対応する予定で、最初は4月のソフトウェアアップデートで対応します。
Image Playgroundで楽しいオリジナル画像をデザイン
Image Playgroundの体験では、ユーザーはテーマ、衣装、アクセサリ、場所などのコンセプトを選択して、楽しくユニークな画像を簡単に作成することができます。独自のテキストによる説明を追加できるほか、写真ライブラリの写真を使って家族や友人に似た画像を作成することもできます。Image Playgroundでは、独自のスタイルで画像が生成され、例えばアニメーションでは現代的な3Dのアニメーション画像が生成され、イラストでは単純な形状、明確な線、カラーブロックで画像が提供されます。
この体験はメッセージに直接統合されているため、会話で使う画像の作成がこれまで以上に簡単になるほか、フリーボード、Keynoteなど多くのアプリにも統合されています。また、Image Playgroundはまったく新しい専用アプリとしても登場します。
あらゆる瞬間にぴったりなジェン文字を作成
Apple Intelligenceのパワーを活用して、ジェン文字によって絵文字が次のレベルへと引き上げられ、家族や友人との会話がより楽しく遊び心あふれるものとなり、まったく新しいコミュニケーション方法が切り開かれます。
絵文字キーボードに説明を入力するだけで、複数のオプションと一緒にジェン文字が表示されます。写真ライブラリの画像を使って、友人や家族からインスピレーションを得たジェン文字を作成することで、ジェン文字をさらに楽しいものにすることができます。パーソナライズされたジェン文字は、帽子やサングラスなどのアクセサリでカスタマイズしたり、テーマやアクティビティを反映して、より一層パーソナルでユニークなものにしたりすることができます。絵文字と同様に、ジェン文字をメッセージの文中に追加したり、Tapbackでステッカーやリアクションとして共有したりすることができます1。
画像マジックワンドでメモの作成が新しい次元に
メモアプリに新しいツールが導入され、メモの作成がより視覚的で、ダイナミックになります。ツールパレットにある画像マジックワンドによって、ユーザーはすでにメモに入力している文章またはビジュアルコンテクストに合わせて、メモの中に画像をすばやく作成できます。
画像マジックワンドは、ラフなスケッチを円で囲むだけで洗練された画像に作り変えます。ユーザーが、メモ内の何もない空白部分に円を描くと画像マジックワンドがデバイス上の生成モデルを使って、手書きまたはタイプ入力したテキストを分析し、周囲のコンテクストを収集して、メモを補足してより視覚的にする関連画像を作成します。ユーザーは、画像マジックワンドでアニメーション、イラスト、追加のスケッチのスタイルで画像を作成できます。
作文ツールで変更点を説明
作文ツールに、既存の「書き直し」「校正」「要約」の各オプションを基にした新しい機能が加わり、ユーザーは新しい「変更を説明」オプションを使って、加えたい変更を指定することができます。「変更を説明」により、履歴書によりダイナミックな動詞を追加したり、ディナーパーティの招待状を詩の形式にしたりするなど、ユーザーが文章をもっと表現力豊かにしたい場合に、さらに柔軟に、自在に文章を作成できるようになります。作文ツールのすべての機能と同様に、この新しい「変更を説明」オプションは、Appleのシステム全体と、多くの他社製アプリで利用できます。
ビジュアルインテリジェンスを活用してワンクリックで周囲を詳しく知る
新しいビジュアルインテリジェンス体験は、Apple Intelligenceを基盤とし、iPhone 16のラインナップの新しいカメラコントロールにより、ユーザーは対象物や場所について瞬時に学べるようになります。ビジュアルインテリジェンスにより、テキストを要約してコピーしたり、テキストを別の言語に翻訳したり、電話番号やメールアドレスを検出して連絡先に追加したりすることができます。また、カメラコントロールでは、ある商品を買える場所を探すためにGoogleで検索したり、クラスのノートなどにある複雑な図について説明してもらうためにChatGPTの問題解決スキルの恩恵を受けたりすることができます。他社製ツールを使用するタイミングやどの情報が共有されるかは、ユーザー自身が管理できます。
Siriと作文ツールでChatGPTを利用する
Appleは、iOS、iPadOS、macOSのSiriと作文ツールの体験でChatGPTにアクセスできるようにして、ユーザーがアプリケーション間を行ったり来たりしなくても、ChatGPTの専門知識や画像と文書を理解する機能を使えるようになります。ChatGPTの統合により、Siriは特定のリクエストについてChatGPTにアクセスするようユーザーに提案し、Siriが直接回答することができます。
「作成」では、ユーザーはシステム全体で使える作文ツールから、自分が書いているあらゆる内容のためのコンテンツをChatGPTに生成してもらうことができます。また、ChatGPTの画像生成機能を使って、書いた内容に画像を追加することもできます。
ユーザーは、ChatGPTの統合を有効にするかどうかを選択でき、ChatGPTを使用するタイミングやどの情報が共有されるかを完全に管理できます。デフォルトでは、この統合を使用するのにChatGPTアカウントは不要です。アカウントなしでChatGPTを使用する場合、OpenAIはリクエストを保存せず、データをモデルのトレーニングに使用しません。さらに、ユーザーのIPアドレスは匿名化され、セッションを互いに関連付けることができないようになっています。自分のアカウントとの連携を選択したユーザーには、OpenAIのデータ利用に関するポリシーが適用されます。
さらに多くの機能がまもなく登場
Apple Intelligenceの追加機能が、今後数か月の間に利用できるようになります。Siriは、ユーザーのパーソナルコンテクストを参照してユーザーに合わせたインテリジェンスを提供できるようになり、さらに有能になります。Siriにはオンスクリーン認識も加わり、Appleと他社製のアプリ内やアプリを横断して何百もの新しいアクションを実行できるようになります。また、優先通知は最も重要なことを知らせてくれるようになります。さらに、ユーザーはImage Playgroundを使ってスケッチのスタイルで画像を作成できるようになります。このスタイルは、あざやかなカラーパレットと技巧的な線を使ったアカデミックで極めて細かい描写で、写実的な絵を生成します。
AIにおけるプライバシー革命
あらゆる段階でユーザーのプライバシーを保護するように設計されたApple Intelligenceは、デバイス上の処理を使用しているため、それを動かすモデルの多くは完全にデバイス上で実行されます。より大きなモデルにアクセスする必要があるリクエストの場合は、プライベートクラウドコンピューティングがiPhoneのプライバシーとセキュリティをクラウドにまで拡大し、さらなるインテリジェンスを活用できるようにします。プライベートクラウドコンピューティングを使用する場合、ユーザーのデータをAppleが保存したり、共有することはありません。データはユーザーのリクエストに応えるためにのみ使われます。このプライバシーに関する約束が守られているかを継続的に検証するために、独立した専門家がAppleシリコン搭載のサーバ上で実行されるコードを調べることが可能で、すでに実施しています。これはAIにおけるプライバシーの大きな前進です。
提供について
- Apple Intelligenceは、iOS 18.2、iPadOS 18.2、macOS Sequoia 15.2で無料のソフトウェアアップデートとして提供され、デバイスとSiriの言語をオーストラリア、カナダ、アイルランド、ニュージーランド、南アフリカ、英国、または米国のローカライズされた英語に設定した場合、世界中の多くの地域でアクセスできます。
- EUのMacユーザーは、対応するデバイスを使用し、対応する設定と言語が適用されている場合に、Apple Intelligenceにアクセスできます。4月に、Apple Intelligenceの機能は、EUのiPhoneおよびiPadユーザーへの提供が開始される予定です。これには、作文ツール、ジェン文字、より深く言語を理解できるように再設計されたSiri、ChatGPTの統合など、Apple Intelligenceの中心的な機能の多くが含まれます。
- Apple Intelligenceは、iPhone 16、iPhone 16 Plus、iPhone 16 Pro、iPhone 16 Pro Max、iPhone 15 Pro、iPhone 15 Pro Max、A17 ProまたはM1以降を搭載したiPad、M1以降を搭載したMacで利用できます。
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- ジェン文字の作成は、iPhoneとiPadで利用でき、今後数か月の間に、Macで利用できるようになります。